車の合宿所で無償の愛を学んだ話

私は車の免許は合宿でとったんですが、Rちゃんという女の子と知り合いました。

Rちゃんはかにもキャバ嬢って感じのルックスなのに、付きそいにイケてない小太りの男性でした。

 

私は「あの男はあの女の子に貢いでる」とテキトーに言ったら本当に貢いでました。

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登場人物の紹介

同じ日に車の合宿デビューした女の子は私を含めて5人で、年齢も近いということで、みんなで一緒によく遊んでいました。

 

ド派手なRちゃんと地味な私は見た目は対照的でしたが、Rちゃんの実は世話好きな性格と、ちんちくりんな性格な私とマッチしたせいか、特に親しくなり一緒に勉強したりお互いの部屋を行き来するほど仲になりました。

 

Rちゃんは見たまんまキャバ嬢で、一緒にいた男性はキャバクラのお客さんであることが後に判明しました。

 

Rちゃんは男性のことを「デブ」と呼んでました。

陰口じゃなくて本人に向かって真正面からデブと呼んでるんです。

デブがオフィシャルな呼び名になってるんです。

 

流石に私達もRちゃんと同じ感覚で一緒になってデブと呼ぶ訳にもいかないので、多少の敬意をこめて「おデブさん」と呼ぶことになりました。

 

無償の愛

合宿所は岡山県の山奥なんですが、Rちゃんは三重県出身。

おデブさんを見送りだけかと思いきや三重県から岡山の山奥まで車でRちゃんに会いに来てました。

 

車の合宿所は詰め込みでカリキュラムをこなしますが、ちゃんとお休みの日があり、一日オフの日にみんなで遊ぼうとしたら、Rちゃんだけ不在。おデブさんとどこかへ出掛けて行きました。

 

3時間ほどで合宿所に帰って来たRちゃんは新品の1万円のスニーカーを持っていました。おデブさんに買って貰ったらしいです。肝心のおデブさんは次の日は仕事なので帰宅。

 

たった3時間のために三重県から岡山県の山奥まで車で会いに行ってるんです!

 

愛がすごい!すごすぎる!!

 

Rちゃんは非常に正直なガールなので、「デブとキスするのマヂ有り得なぃ!」と真正面から本人に伝えてありますが、おデブさんは何の見返りもなくRちゃんに尽くし続けます。呼び名がデブなのに!!普通に悪口ですよ!!

 

おデブさんのRちゃんへの愛は尊いと思いました!!

 

車の免許習得の合宿の日々は濃くて楽しい

Rちゃんと愉快な仲間たちとの楽しい日々を送りました。

車の合宿免許は色んな地方から色んな年齢の人が集まり、やたら個性豊かでした。

 

毎日誰かが合宿所に入居する一方で、誰かが卒業していって終盤になると毎日見送りしていました。仲良かった子が卒業すると寂しいです。

 

たった2~3週間くらいでしたが同じ目標に向かって、辛い時や悲しい時を共有した仲間なので思い入れが違います。

 

去り際は涙を流して別れを惜しむ人が多いので、通常の通いで免許を取るのとは人間関係の濃さが断然違うでしょう。

 

卒業試験当日

Rちゃんは運動神経が良いのでしょう。一発で本試験に受かり合宿所を去ることが決まりました。Rちゃんといよいよお別れです。

 

お互い涙を流してさよならしました。

 

みんな合宿所が出るバスで家に帰っていくのですが、Rちゃんはおデブさんが運転する車で帰宅です。

 

ちなみにおデブさんは、Rちゃんが本試験に落ちて合宿生活が延長することも想定して、有休を取り連休を確保。

 

本試験でRちゃんが運転する教習所の車にピッタリくっついてついてストーキング運転を行ったそうです。

 

さすがに怖いわーーーー!!

 

 

このエピソードはさすがに恐ろしいと思いましたね。

一緒に乗っていた教官も後ろの車がピッタリ付いてくるので不信がっていたそうです。

 

後半はもはやホラーでしたが、車の合宿にて車の運転について勉強できましたし、おデブさんに通じて「無償の愛」を教えてもらった気がします。

 

後日Rちゃんと再会しましたが、その時にゴールデンボンバー似の彼氏を紹介されました。分かっていたことですが、おデブさんは報われることはなかったのでした。

 

まとまった時間が取れる人は合宿がオススメ!

車の免許は合宿のほうが安いですが、それ以上に共同生活に価値があると思いました!

もしまとまった時間が取れる人は合宿で免許を取った方が絶対に良いです!!

 

 

私は大学4回生の秋に合宿に行きましたー!

この時期に車の免許を取りに来てる4回生は多かったです!

あと高校生も来ていましたし、運転免許停止を食らって来てる人もいました(訳あり)

 

 

通いにはないドラマがいっぱいありますので、私は断然合宿がオススメです!

世の中には色んな人がいるんだなーと刺激になりました!

 

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