NHKの「みんなのうた」をご存知でしょうか?現在はTVがないから観れないヒメネー様です♡
子供の時は「みんなのうた」の曲をビデオテープがちぎれそうなレベルに小学年高学年まで鬼リピートしてました。
「みんなの恋愛論」という曲が当時はオシャレで良い歌だなーと思ってたんですが大人になってから歌詞を確認したら中々ぶっ飛んでいたので報告します。
みんなの恋愛論の内容
歌:諸岡菜穂子さんで、MVには自ら本人が出演されてます。
「みんなのうた」はアニメーションが流れることが、ほとんどなんですが、本人出演の実写ビデオが流れるのはレアケースだったので当時としてはインパクト大。イントロもミステリアスな感じでステキでした。
当時5歳の幼女だった私の心を鷲掴みしました。思い出の曲に再開した私は懐かしい気持ちをいっぱいにして再生ボタンを押しました!
♪こっそり電車で後をつける
出だしから不穏な歌詞です。
♪奥手な男の子ほど私は好きになる
♪こういう男の子ほど自宅のそばで会うほど有利
どこで仕入れた情報なのでしょう?
自宅でそばで会うほど有利な男の子ってどんなん?少なくとも奥手な男の子は自宅で会えば好感を抱くイメージは私にありませんね。
♪近所のふりをしたなら、微笑みかけるわ
ス○ーカーかな⁉︎(^ω^)
電車の後をついていって近所のふりをして笑いかける女なんて怖すぎ、ワロタ。男女逆転だと普通に事件ですよ!!
先ほど「自宅のそばで会うほど有利」と言い切ってるところから察するに、電車から彼をつけて自宅を特定してますよね。後日に近所のフリをして待ち伏せしてるのが予測されます!怖E!
恋のHow To 悩んでるのは誰
恋はJust Do 迷ってるのは誰
きっと振り向かせてみせる
傷ついてもたかが恋じゃない
恋のHow To に悩めよ‼︎
「傷ついてもたかが恋じゃない」って良いこと言ってますが、歌詞の流れから察すると振られたのでしょうか?「きっと振り向かせてみせる」って書いてるし。
恋はJust Doで感情の赴くままに突っ込んで行ったら痛手を負うのは仕方ないですよね。
「傷ついてもたかが恋じゃない」というフレーズは、恋愛の歌でありながら、「恋は人生において大事じゃないよ」と大人の余裕のようなものを感じてカッコいいなーと昔は心打たれました。
いま同じフレーズを聴くと「お前はちゃんと傷ついた方が良いし悩めw」と感想が打って変わりました。多分、相手は嫌がってますw
当時は「恋愛で傷つくことあるかもだけど、よくあることだし軽く流しちゃおうよ☆」と励ましてると解釈してたんですが、歌詞を振り返ると「何度振られようがアタイ諦めない!」と執念に近い開き直りに聞こえます。
MVだと最後にデート中のカップルから、無理やり外国人女性から男性をはぎ取って略奪してますし(笑)。「傷ついても、たかが恋じゃな~い♪」と歌い上げて、奪った男性とデートへ行って曲が終わります。
略奪で傷ついたのは相手の女性のほうだし、「たかが恋だからええやんけ」と言われたら死ぬほど腹立ちます。傷つけた相手に言うセリフじゃねぇよw
このとんでも曲のタイトルが「みんなの恋愛論」で、ものすごい独特かつ偏った価値観が全開で主語がバカでかいです。
私は主語がデカイとか滅多なことでは指摘しないですよ。話の流れで主語がデカイ言い方の方が自然なことがありますし、揚げ足取りとかしたくないです。
この歌に関しては全く「みんな」じゃないし、ツッコミを入れざる得ないです。
歌は諸岡菜穂子で本人出演ですが、作詞は麻生圭子さんです。実質、圭子の恋愛論のようなものです。諸岡菜穂子さんは、どんな気持ちで歌っていたのか教えていただきたいです。
大人と子供の感性
子供の時に何百回も聴いたのに、ヤバみの強い歌詞に全く気が付かなかったです!オシャレなMVのセンスに夢中で素敵な恋愛の歌だと長いこと思ってました!
大人になってから改めて聴いて度肝を抜かされました。オシャレっぽい雰囲気と、ポップなメロディ、キレイな歌のお姉さん、耳障りが良い素敵なフレーズしか聴いてない。
子供時代の表面しか見てない自分のセンスの無さに泣けます。
大人になってから物事を斜めに見る癖がついてしまいました。子供時代の方がなにもかもがキラキラして良いように捉えていたような気がします。
歪なモノでも、ときめける感性があった子供時代のきらめきは替え難い価値がありますが、私は例え現実が汚くてショボくても本当のことと向き合いたいです。自分の心や誰かが傷ついたとしても、汚れちまったとしても、人間のことを嫌いになったとしても。
子供時代の素直さは失ったけど、シニカルな視点を持てたので大人になって良かったです。
てか子供向けの番組の歌に対して何を言ってるんだよw
最後に
「みんなの恋愛論」を知ってる人はどんだけいるか不明だし、誰が得する内容なんだって感じですが、私が書きたいので書きました。
歌詞の内容がとんでもないからこそ、エモい気持ちが産まれてくるのです!子供時代にはトキメキを、大人時代にはザワメキの気持ちを二段回でプレゼントして貰えたことに感謝です。
地球上で私しか知らなくても曲が存在していた証をネットの海の隅っこに刻みつけてやりました。
後悔はしてません。
みんなの恋愛論が誰かの心に爪痕が残りますように。