2014-12-03の記事
前回に引き続き、倉庫で働いていた時のお話です。→底辺職のオジサン
私は同時期に入って来た10歳年上の華子と、とても仲良くなりました。
ハイスペック美女なのに独身
華子は華奢で背が小さいのに、スタイルが良くて色々恵まれてました。
笑うと八重歯が見えて、それが子供っぽくて可愛かったです
家柄もお堅く、高学歴で料理上手で、まさに才色兼備でした。
私は若いというだけでチヤホヤされていましたが、実質華子の方が女としての素材は断然上でした。
お嫁さんにするなら華子はまさに理想の女でしたが、当時32歳の時点では誰とも結婚していませんでした。
尽くす系の女性であった
10歳も年は離れているけど、華子とよく一緒にいました。
私の奔放でチャラけた性格が、世話好きな華子には、ほっとけないと思ったのでしょう。
華子は私に甲斐甲斐しく尽くしてくれました。
身の回りの世話、食事の世話もして貰っていました。
一部ではその関係が問題視されていましたが、華子は自分で好きでやっていると怒っていました。
「一緒にいると楽しい」と屈託のない笑顔で言ってくれました。
私は好意は全部受け取る主義なので、華子の献身は素直に嬉しかったですし、そんな華子は可愛い女だと思いました。
男で人生が狂い始める
しかし、ある男が現れたのをキッカケで華子は狂い始めました。
19歳の小僧が、華子に一目ぼれして猛アプローチを始めたのです。
当時ほぼ同年代の私から見たら典型的なダメ男でした。
全てのことがいい加減で悪いことは全て周りのせいにして、すぐ怒る男でした。
普通の19歳よりも子供でだらしがなかったです。
華子も32歳だし、そんな子供なんて相手にしないだろうと思ってました。
「上手にあしらって、仕事を手伝わせればいい」と華子も言ってました。
しかし相手の好き好き攻撃に華子はあっさり落ちてしまったのです。
「あんなに押されたら負けるわ」と言いつつ完全に女の顔になっていました。
一瞬で立場が逆転して19歳の男に完全に飼いならされていました。
男をキッカケに堕落が始まる
ここで華子の堕落が一気に始まりました。
世話好きな華子は私の時以上に彼に尽くしました。
お弁当も朝6時に起きて、インスタントに頼らず全て手作りにこだわりました。
栄養や彩も妥協せず、卵焼きは完璧なまでに均一な黄色でした。
「彼はピュアな人だから、すぐ怒る」
「彼の大学に行く資金を集めたい。手伝って上げたい」
「子供が出来たらどうしよう」
まるで頭がお花畑の10代の女の子のようなことを言いだすようになったんです。 絶句しました。
「自分のための女」と「男のための女」
別の日に華子を呼び出して話を聞くと、男が出来ると毎回この調子だということが判明しました。
押しに弱く、流されやすく、そして漂う。
それが華子の人生でした。
究極の都合の良い女です。男に利用されるだけ利用されて、自分への見返りが一切ない。
ここで「自分のための女」と「男のための女」があるんだと悟りました。
私が前者ならば華子は後者です。
私は女であることをずるく利用して利益を得るタイプで、華子はずるい男に女の部分を利用されるのです。
もったいないです。本当に自分を大事にしない女です。
ときめく方へ突っ走る華子は、痛々しくもありながら、誰よりも「女」をやっていました。
その後私は職場を退職して、華子と離ればなれになりました。
だらしなくなる華子
華子に貸したものを返してくれと催促したら、「OK」と返事して音信不通にされました。
共通の知り合いのおばちゃんに華子のことを話したら、「いい加減な返事ばっかりするから、私も連絡しなくなった」と。私達は華子とは特に濃い付き合いをしていたので拍子抜けも良いところでした。
「職場が離れても絶対に姫姉様を離さない!」って言ってたのにな。
こんなしょうもない理由で、あっさり縁を切って本当にもったいないです。華子はバカです。
私の忠告を聞いていたら、こんなに何もかも失わずに済んだのに…。
あれから数年経ちましたが、思い出すたびに甘い痛みが広がります。
男が理由で人生を狂わすなんて馬鹿みたい。華子の件は無念でした。
このような悲しい出来事を減らすために、【モテ貯金】なるメソッド化してブログで公開しています。男性に振り回されずに自立しましょう
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